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かかりつけ医の制度整備 健保連「ゴールではなく第一歩」(2月24日)

社会保障審議会医療保険部会は2月24日、厚労省が今国会に提出している「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」の説明を受け、意見交換した。

第163回社会保障審議会医療保険部会(2023年2月24日)資料

健保連副会長の佐野雅宏委員は、今回の制度改正について「全世代型社会保障構築に向けた第一歩であるため、現役世代の負担軽減の確実な実施をお願いしたい」と述べた。

医療法改正に盛り込まれた、かかりつけ医機能の制度整備については「今回の制度整備はゴールではなく、第一歩だと考えている。まずは今回の法案にある制度整備を通じて、高齢者に限らずできるだけ多くの国民・患者がそれぞれの希望やニーズに応じてかかりつけ医機能を有する医療機関を選択し、利用できる環境が整うことを期待している。また、都道府県は医療機関が報告するかかりつけ医機能をしっかり確認し、国民・患者から信頼が得られる仕組みになるようにしてほしい」と述べた。

今後の課題として「認定・登録の具体的な設計や合理的な診療報酬や負担のあり方などの課題が残されていると考える。医療の最適化や効率化、国民の健康増進・疾病予防に役立つ制度の実現に向けて、さらなる検討・取組みを進めていただきたい」と述べた。

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