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三宅社労士の年金実務セミナー|#13 65歳以降に働くと年金額がいくら増えるか

三宅 明彦(みやけ あきひこ)/社会保険労務士

最近は65歳以降も働く方が増えてきましたが、「今の給与で70歳まで働くと、もらえる年金はいくら増えるのか」というような質問をよく受けます。また、令和4年4月から65歳以上の年金受給者で厚生年金加入者は、毎年10月から在職定時改定が行われるようになっています。
そこで今回は、65歳から70歳まで厚生年金に加入して働く場合、年金額がどのくらい増額となるのか、その目安を説明します。65歳以降に在職する場合の参考にしていただければ幸いです。


65歳から70歳まで厚生年金に加入する場合に増額される年金額の目安

まず、65歳以降に厚生年金に加入しながら働く場合の1年加入するごとに増える年金額の目安を一定の年収ごとに図表に記します。5年間加入する場合には5倍した金額になります。ぜひ、参考にして下さい。

なお、この図表は、令和5年4月現在の保険料率、再評価率による目安額です。厚生年金加入期間が40年以上ある場合は報酬比例部分が増額されます。40年未満の場合は報酬比例部分と経過的加算が増額されます(ただし、厚生年金加入期間が40年に達すると、経過的加算は増額されなくなります)。
 厚生年金の加入期間が40年未満の場合には、増加する年金額も多くなりますから、働き続けることをお勧めします。

図表 厚生年金保険料と厚生年金増加額の目安(加入期間1年あたり)

*保険料は9.15%。年金増加額は本来水準の年金額による。

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