29年度病床機能報告制度の速報値を報告(3月28日)
厚労省は3月28日の「地域医療構想に関するワーキンググループ」に、平成29年度病床機能報告制度の速報値を報告した。全国の病院・診療所の4つの医療機能の割合は、高度急性期は14%、急性期は47%、回復期は11%、慢性期は28%となり、前回と傾向は変わらなかった。
高度急性期・急性期と報告している病棟のうち、具体的な医療内容をみると、「幅広い手術を実施していない病棟」が約18%、「がん・脳卒中・心筋梗塞の治療がない病棟」が約25%、「救急医療を実施していない病棟」が約35%であるなど、報告と実態にかい離があると考えられる病棟がある。今後、医療機能の選択で定量的な基準を設けることの是非を検討する。