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創立25周年の認知症グループホーム全国大会開催(2023年10月21日)

日本認知症グループホーム協会は10月21日・22日の両日、創立25周年記念日本認知症グループホーム全国大会を都内で開催した。テーマは「ともに見つめ直そう!グループホームの未来に向かって~認知症との共生をめざして~」として、全国から約900人の会員が参集した。初日の記念式典には高円宮妃久子様がご臨席した。

開会挨拶で、河﨑茂子会長は、「認知症基本法の成立という、新たな時代を迎えて地域共生社会における認知症ケアの拠点として、また、認知症の人とご家族に寄り添いながら、より一層努力し認知症グループホームの発展を築いていくことを約束する」と述べた。

高円宮様は、「認知症グループホームは少人数の共同生活の中で、日常の生活行為や役割に着目した支援を大切にしており、そうしたグループホームケアが認知症の人のBPSDの軽減やQOLの向上に効果をあげていることは大変意義深い。認知症を発症してしまったご本人にとって、寄り添うご家族の方々にとって、それはどうしようもない暗闇の中に、道を照らす明かりのような、ありがたいことではないか。折しも、本年6月には『認知症の人の尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができる共生社会の実現などを基本理念とする認知症基本法』が成立しました。こうした中で、地域における認知症ケアの拠点として、認知症グループホームが果たすべき役割が一層期待される」と激励された。

来賓には、武見敬三厚労大臣が出席し、祝辞を述べた。また、ビデオメッセージで麻生太郎副総裁、加藤勝信元厚労大臣、小池百合子東京都知事、松本吉郎日本医師会長が祝辞を寄せた。

第1日目は、厚労省老健局認知症施策・地域介護推進和田幸典課長が基調講演、俳優の水谷豊氏と同協会の安藤高夫常務理事の特別対談、認知症未来社会創造センター粟田主一センター長の「持続可能な地域共生社会について:認知症基本法の成立を踏まえて」が行われた。

地域共生社会の実現を主題としたシンポジウムでは座長は日本福祉大学の原田正樹学長。シンポジストは若年性認知症当事者のさとうみきさんとさとうさんの活動パートナー堀田聰子慶應大学教授、グループホーム「結」の俵隆典代表、グループホーム寿限無の戸川亮管理者。グループホームの未来と地域共生を語った。

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