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日医の中川会長、6月の会長選に事実上立候補を表明(3月27日)

日本医師会の中川俊男会長は3月27日の臨時代議員会で、6月の会長選挙に事実上、立候補を表明した。

中川俊男会長(写真提供:日本医師会)

代議員会の閉会挨拶で、「現執行部の残り3か月の任期を全力疾走で全うする」とした上で、「私個人としては、ウィズコロナからポストコロナ時代の医療のあり方を日医として政府に提言するという重大な使命を負っていると認識している。新たな決意を持って全国の医師会の先生方と議論を深めつつ、ともに進んでいきたい」と述べ、事実上、会長選挙に立候補する考えを明らかにした。

冒頭の挨拶では、一昨年6月に会長に選出されてからの約2年間を振り返って、「日医役員14年の経験を糧に会務に邁進したが、苦難も多く横倉名誉会長はじめ多くの諸先輩方のご指導で、なんとか今日まで来ることができた」と感謝の意を表した。

新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナへの軍事侵攻、3月に福島県沖で発生した最大震度6強の地震の発生をあげ、「この2年間ほど、人々の生命の重さ、それを支える医療の重みを思わなかった日はない。有事に対する危機管理を問われる2年間だった」と述べた。

新型コロナへの対応については、「日医は全国の医師会とともに2年以上にわたって新型コロナと闘ってきた。爆発的な拡大の中で、通常の医療を制限してでもコロナ医療を優先させるべきという考え方も根強く広がったが、日医は一貫してコロナ医療とコロナ以外の通常医療を両立しなければならないと主張してきた。今後も、この方針に変更はない。命の重さは、どちらの医療も同じだからである。コロナとの闘いはこれからも続く。最終的な終息に向けて、みんなで粘り強く勝ち抜こう」と訴えた。

令和4年度診療報酬の本体0.43%のプラス改定について、「不妊治療や看護職員の処遇改善が含まれるとはいえ、これを除く、いわゆる真水でもプラスを維持した」と評価し、「厳しい攻防を乗り越えてことに至ったことを思えば、次の診療報酬改定をプラス改定につなげていけるものになった」と述べた。

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