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入院医療分科会が地ケア病棟入院料等と回リハ病棟入院料を議論(7月8日)

中医協の入院医療等の調査・評価分科会は7月8日、入院医療の回復期をテーマに議論した。主に、地域包括ケア病棟入院料・管理料と回復期リハビリテーション病棟入院料について、次期診療報酬改定に向けた議論を行った。

地域包括ケア病棟入院料・管理料は、◇急性期治療を経過した患者の受入れ◇在宅で療養を行っている患者等の受入れ◇在宅復帰支援─の3つの役割がある。特に大病院の中に、急性期治療を経過した患者の受入れに機能が偏っている病院がある。3つの役割をバランスよく担っている病院と、機能が偏る病院で評価にどのような区別がつけられるかが議論になった。

回復期リハビリテーション病棟入院料のアウトカム評価であるFIM(機能的自立度評価法)については、実績評価を要件として導入後、診療報酬改定後に入棟時FIMが低下傾向にあることが問題視された。恣意的な判断が行われている可能性が否定できず、FIMの指標のみでリハビリの実績を評価することの疑義も示された。

また、厚労省は心臓リハビリの効果がFIMで確認できるとのデータを示した。現状で、心大血管疾患リハビリテーションの患者は、回復期リハビリの患者の状態として明確に位置付けられていないことから、今後、新たな位置づけが議論になる。

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