日薬臨時総会、会長候補者に現職の山本信夫氏(3月5日)
日本薬剤師会は3月5日の臨時総会で、会長・副会長候補者選挙を行った。会長候補者には現職の山本信夫氏を選出。山本氏は5期目となる。
副会長候補者は新人の渡邊大記氏を含む5氏が選出された。6月の総会・理事会で正式に決定する。
臨時総会の冒頭挨拶で山本会長は令和4年度診療報酬改定について本体プラス0.23%の引上げとともに、リフィル処方箋の導入を評価した。
リフィル処方箋については「本会でも以前から導入を提唱してきたリフィル処方性の活用が示されたことは、医療において薬剤師の担う責任の重さを実感させるとともに、処方医との連携体制をさらに強化しつつ、薬物療法における薬剤師・薬局業務の新たな可能性が示唆されたものと考える。患者の服薬状況等の確認をより充実させ、慎重な気配りと覚悟を持った対応を図りながらも、安定した薬物治療を進める上で薬剤師に対して大きな期待が寄せられたものと前向きに受け止めている」と述べた。
令和4年度事業計画や収支予算など6議案を了承した後、会長・副会長候補者選挙を実施。選挙は書面評決を含む代議員150名が投票した。
会長候補者選挙は立候補者が山本氏1人だったため、投票を行わず起立により採決。事前の書面評決を含め賛成多数で承認された。
副会長候補者選挙には定員5名に対して7名が立候補した。投票の結果、新人で現常務理事の渡邊氏(京都)が最多の116票を獲得しトップ当選。以下、安部好弘氏(112票、現職・東京)、森昌平氏(109票、現職・栃木)、田尻泰典氏(101票、現職・福岡)、川上純一氏(94票、現職・静岡)が当選。木村隆次氏(65票、新人・青森)と宮﨑長一郎氏(64票、現職・長崎)は落選となった。
選挙後の挨拶で山本会長は、「この2年間、誤りなく会務を進めていきたい」と述べた上で、代議員・都道府県薬剤師会・会員の支援を求めた。