日医の横倉会長「現場の悲痛な悲鳴」を政府に要望へ(4月15日)
日本医師会の横倉義武会長は15日の会見で、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて日本心臓血管外科学会の有志(代表=南和人・南和人クリニック理事長)から嘆願書を受け取ったことを発表した。
嘆願書では、①感染患者の病床を確保する目的で、とりわけ外科系の診療科に緊急を要しない手術の延期要請②ICU病棟の病床数と医師、看護師、臨床工学技士の増員と待遇改善、新型コロナウイルス感染症重症患者受け入れのためのICU増床加算③N95マスクや感染防護服の早急な補充―を求めている。
嘆願書について横倉会長は、「これは現場の悲痛な悲鳴である。日医として政府に要望したい」と述べ、加藤勝信厚生労働大臣に近く提出する考えを示した。
一方、同日の会見で釜萢敏常任理事は、新型コロナウイルス感染症の自宅療養を行う患者等に対するフォローアップ業務の委託について14日付けで各都道府県会長に要請文を発出したことを明らかにした。
釜萢常任理事は、「自宅療養を行う患者に対するフォローアップが保健所だけでは担いきれないことから、医師会への協力要請があった。それぞれの都道府県医師会、郡市区等医師会でできる限り対応してほしい」と述べ、患者自身がアプリ等に入力した検温結果などの確認、相談事項への対応、体調悪化の場合の入院医療機関への誘導などの業務をあげた。