健保連がかかりつけ医登録制を提案 かかりつけ医をもつのは「権利」(11月8日)
健康保険組合連合会(健保連)は11月8日、「かかりつけ医」の制度・環境の整備について、「議論の整理」を発表した。医療機能の分化・強化と連携に向けた改革として、国民が任意でかかりつけ医を登録する仕組みを導入することを提言している。
健保連は、国民がかかりつけ医を探しやすいように、かかりつけ医として十分な機能を有する医療機関を認定する仕組みを創設することを提案。国民は強制ではなく任意で、かかりつけ医を登録することとし、登録できるかかりつけ医は、医師1人とした。
かかりつけ医・医療機関に対する診療報酬や、保健事業への支払については、今後の検討課題とした。
健保連の河本滋史専務理事は、「登録したかかりつけ医を通さずに他の医療機関を受診することは妨げない。かかりつけ医は強制や割り当てではなく、国民・患者の選択が前提である。かかりつけ医をもつのは義務ではなく権利だ」と述べた。