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支払基金、施設基準未届けの影響で査定件数が増加(8月30日)

社会保険診療報酬支払基金の須田俊孝理事長特任補佐は8月30日の会見で、令和4年6月審査分の審査状況について発表した。

令和4年度診療報酬改定に基づく必要な施設基準の未届けの査定の影響で、例月に比べて査定件数が多いことがわかった。

令和4年6月審査分の医科歯科合計の原審査の状況をみると、

  • 請求件数は前年同月比8.9%増の6559万件、

  • 請求点数は同6.5%増の1322億5089万点、

  • 査定件数は同23.4%増の81.6万件、

  • 査定点数は3億660万点

―と前年同月に比べて増加している。

査定件数は81.6万件となっているが、例月の査定件数(令和3年度月平均68.3万件)と比べると多くなっている。5月審査分の査定件数は116.0万件だった。

須田特任補佐は、「これは前月に続き、令和4年度診療報酬改定に基づき必要な施設基準の届出をする必要があるが、その届出がまだ出てきていないことが査定につながったと考えている。ただし、施設基準の未届けのみにかかる査定件数は5月審査分の46.1万件から6月審査分は11.1万件と大きく減少し、落ち着いてはきている」と述べた。

令和4年度診療報酬改定に基づき必要な施設基準の未届出としては、

  1. 後発医薬品の使用促進のための外来後発医薬品使用体制加算の要件見直しに伴い再届出が必要なもの(外来後発医薬品使用体制加算1~3)

  2. 新興感染症等の対策の評価の見直しに基づく初再診料の加算の新設に伴い届出が必要なもの(外来感染対策向上加算、連携強化加算、サーベイランス強化加算)

―となっている。

保険者・被保険者・診療担当代表役員を選任

一方、同会見では8月8日付けで、公益代表を除く保険者代表・被保険者代表・診療担当者代表の役員の選任について厚生労働大臣の認可を受けたことを報告。任期は令和4年8月27日~令和6年8月26日まで。  

保険者代表

理事=木倉 敬之(再任、全国健康保険協会理事)、今泉礼三(新任、健康保険組合連合会東京連合会専務理事)、長尾健男(再任、日本製鉄健康保険組合常務理事)、天野 勝司(新任、地方公務員共済組合協議会事務局長)。 監事=吉田雄彦(再任、健康保険組合連合会愛知連合会常務理事)。  

被保険者代表

理事=古川大(再任、UAゼンセン書記長)、福田英樹(再任、日本私鉄労働組合総連合会書記長)、寺田正人(新任、日本化学エネルギー産業労働組合連合会事務局長)、小林司(再任、日本労働組合総連合会生活福祉局長)。 監事=新谷信幸(再任、連合総合生活開発研究所専務理事)。  

診療担当代表

理事=猪口雄二(再任、日本医師会副会長)、長島公之(新任、日本医師会常任理事)、松本 純一(再任、三重県医師会顧問)、遠藤秀樹(再任、日本歯科医師会副会長)。 監事=篠原彰(再任、元静岡県医師会会長)。  

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