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2種類の抗体検査のいずれも「陽性」のみ新型コロナの感染防ぐー厚労省調査(7月14日)

厚生労働省は7月14日、東京都・大阪府・宮城県の住民への新型コロナウイルス抗体検査調査について、2種類の検査試薬の両方で陽性となった人にのみ、次の新型コロナウイルス感染を防ぐ中和抗体が確認されたことを発表した。1種類の試薬でのみ陽性となった場合では、ウイルス感染を防ぐ機能がみられなかった。  

厚労省は6月16日、東京都・大阪府・宮城県の住民への抗体検査の結果を発表した。住民への抗体検査にはアボット社とロシュ・ダイアグノスティックス社の2種類の検査試薬を使用し、いずれも陽性だった人(東京都0・10%、大阪府0・17%、宮城県0・03%)を「抗体あり」とみなした。その時点では、新型コロナウイルスの抗体を持つ人が、新型コロナウイルスに再び感染することがないのかどうかがわかっていなかった。  

その後、国立感染症研究所で追加の調査を行い、少なくとも一方の抗体検査で陽性となった人についてウイルス感染の阻害機能をもつかどうかの検査を行った。その結果、前回の調査で「抗体あり」とした、【2種類いずれの検査試薬でも陽性だった人】については、ウイルス感染を阻害する「中和抗体」が確認された。

1種類の試薬でのみ陽性で、もう1種類では陰性だった人には、中和抗体がみられなかった。厚労省によると、1種類のみ陽性だったの人は、【新型コロナウイルスの抗体は持っているが、その抗体に再度の感染を防ぐ機能はない】か、【抗体検査の結果が偽陽性だった】ことが考えられる。  

この結果について厚労省の担当者は、「抗体検査を行うのであれば、一定の評価がなされている検査方法でやってほしい。それでも1種類の検査では、偽陽性が出る可能性がある」と述べている。

症状の有無と中和抗体の有無との関係は、現在研究中という。ウイルス感染を阻害する中和抗体が、どれだけ持続するかは、まだわかっていない。

厚生労働省資料


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