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福祉医療機構の2021年度の病院経営分析、改善傾向だが一般病院の3割が赤字(12月27日)

福祉医療機構は12月27日、2021年度決算に基づく病院の経営分析結果を公表した。前年度に比べて改善の傾向が見られたが、一般病院の3割が赤字であるなど依然として厳しい経営環境下にあることがわかった。

医業収益対医業利益率は、一般病院0.2%(前年度比+1.3ポイント)、療養型病院3.5%(同+1.4ポイント)、精神科病院0.6%(同+0.2ポイント)と、すべての病院類型で改善傾向が見られた。

病床の利用率は、一般病院76.4%(同▲0.2ポイント)、療養型病院87.4%(同0.0ポイント)、精神科病院85.5%(同▲1.1ポイント低下)で、おおむね横ばいとなった。

在院日数は、一般病院18.8日(前年度比+0.1日)、療養型病院85.2日(同+4.8日)、精神科病院260.2日(同+7.0日)と、いずれも増加している。

人件費率はいずれも低下

患者1人1日当たり入院収益は、一般病院5万1560円、療養型病院2万7518円、精神科病院1万7109円で、一般病院と精神科病院は上昇し、療養型病院は低下した。

人件費率は、一般病院53.5%(前年度比▲0.9ポイント)、療養型病院59.9%(同▲1.1ポイント)、精神科病院62.7%(同▲0.7ポイント)で、いずれも低下した。

経常収益対経常利益率は、すべての病院類型で上昇した。しかし、赤字施設(経常利益額が0未満)の割合は、一般病院30.1%(前年度比▲13.0ポイント)、療養型病院26.0%(同▲8.7ポイント)、精神科病院31.8%(同+2.2ポイント)で、一般病院と療養型病院のみ改善した。

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