日慢協の武久会長「介護福祉士を看護補助者とはいかがか」(12月9日)
日本慢性期医療協会の武久洋三会長は12月9日の会見で、病院の看護補助者のあり方について「国家資格の介護福祉士を看護師の部下のような看護補助者と呼ぶのはいかがなものか」と述べ、会内で検討していく考えを示した。
令和4年度診療報酬改定の焦点になっている看護師の処遇改善に関連し、看護補助者のあり方について「病院において介護の必要な患者が多くなっているなかで、介護職員が医療の現場にいなければいけないのだが、不思議にも介護職員とは呼ばない。厚労省は看護補助者と言うが、国家資格の介護福祉士を看護師の部下のような看護補助者と呼ぶのはいかがなものか。介護は介護のプロに任せて、看護師は医療的な業務を集中的に行うべきだ。看護補助者という呼び方は、日慢協でもよく調査し、これが正しいのかを検討したい。そろそろ考える時期だろう」と述べた。
また、介護施設で働く介護職員には介護保険の介護職員処遇改善加算があるものの、病院で看護補助者として働く介護職員には診療報酬での対応がないことを指摘し、会内で検討する意向を明らかにした。