高齢者人口の割合は約3割、80歳以上は1割に――総務省統計(2023年9月18日)
総務省は18日の敬老の日に、9月15日現在の高齢者に関する統計を発表した。80歳以上人口が初めて1割を超えた。65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合は29.1%で、過去最高を更新した。15~64歳の生産年齢の人口は7,398万人で、総人口に占める割合は0.1ポイント増の59.5%となっている。
高齢者人口を年齢階級別にみると、75歳以上人口は2,005万人で、前年から72万人増加し、初めて2,000万人を超えた。いわゆる団塊の世代が2022年から75歳を迎えていることにより、75歳以上人口が大きく増えたと考えられる。75歳以上人口が総人口に占める割合は16.1%で、前年に比べ0.6ポイントも上昇した。
6人に1人が医療ニーズの高い75歳以上の高齢者であることになる。80歳以上人口は1,259万人で、前年から27万人増加した。総人口に占める割合は、前年より0.2ポイント上昇して10.1%。
100歳以上は9万2139人、53年連続で過去最多
一方、厚労省は15日、9月1日時点での住民基本台帳に基づく100歳以上の高齢者の総数が前年より1613人増え、9万2139人であることを発表した。男性は1万536人、女性は8万1603人で女性が全体の88.5%を占める。
最高齢は大阪府在住の女性で、116歳。2022年4月19日から国内最高齢者である。男性では千葉県在住の111歳。2022年11月15日から男性の国内最高齢者である。
都道府県で人口10万人当たりの100歳以上高齢者数をみると、最多は島根県(155.17人)、高知県(146.01人)、鳥取県(126.29人)の順。島根県は11年連続1位となった。最少は埼玉県(44.79人)、愛知県(47.69人)、千葉県(50.22人)。埼玉県は34年連続最下位。