訪問介護の3割でマスクが「すでにない」(3月6日)
日本介護クラフトユニオンは3月6日、新型コロナウイルスに関する緊急アンケート調査の最終結果を公表した。調査は2月28日から3月4日までに組合員が勤務する全国4043カ所の介護事業所を対象にしたもの(回答1437事業所・回答率35.5%)。
衛生用品(マスク・消毒液・介護用手袋・うがい薬等)について「そろっていない」が全体で34.9%。訪問介護事業所(438事業所)では45.7%になった。特にマスクの在庫について訪問介護では「すでにない」が28.1%と3割に上った。
高齢者への対応について厚労省は「37.5度以上の発熱または呼吸器症状が2日以上続いた場合には、保健所に設置されている『帰国者・接触者相談センター』に電話連絡し、指示を受ける」としている点には全体で、「他の利用者や職員に感染しないか不安」(77.3%)、「2日もまたずにもっと早く処置できるよう指示してほしい」(54.4%)などと回答(複数回答)。
クラフトユニオンは、訪問介護員には2日間の経過観察中に一般市販薬による一時的な対処療法すら行うことができない点など問題を指摘。課題克服のための具体的な施策を早急に示すよう国・自治体に求めていくとしている。