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謎の新興国アゼルバイジャンから|#17 民主主義と法の支配~開発独裁と民主的統制~

香取 照幸(かとり てるゆき)/アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使(原稿執筆当時)

※この記事は2017年12月26日に「Web年金時代」に掲載されました。

みなさんこんにちは。
本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

12月は日本大使館最大の年間行事のある重要な月

さて、12月です。もちろんアゼルバイジャンも12月です(笑)。

実は、各国大使館にとって12月はとても重要な月です。というのも、日本大使館最大の年間行事である「天皇陛下の誕生日祝賀レセプション」を開催する月だからです。

皆さんご案内のように今上陛下の誕生日は12月23日。各国それぞれの事情があるので日時は違いますが、だいたい11月後半から12月上旬までのどこかの日程で各国大使館はこのレセプションを開催します。

わが在アゼルバイジャン共和国日本国大使館は、12月5日にレセプションを開催しました。

今年は日本―アゼルバイジャン国交樹立25周年という記念すべき年でした。

せっかくの機会なので、今年一年いろいろ知恵を絞って(お金がないのでその分アタマで汗をかいて(笑))、両国の相互理解に資するよういろいろなイベントや仕掛けを実施しました。

その一つが、国交樹立25周年記念のロゴマークです。

今年行われた一連の文化広報行事(コンサート・フェスティバル・日本語弁論大会などなど)や広報誌・各種パンフレットでも用いて、大いに宣伝に努めましたし、レセプション当日も両陛下のご真影と一緒に会場で投影しました。

どうでしょう? 可愛らしくてなかなかいいでしょ(笑)。

で、そのレセプションの様子です。

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