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#11 どっちが先進国? アゼルバイジャンのIT事情【中編】「電子政府」

香取 照幸(かとり てるゆき)/上智大学総合人間科学部教授、一般社団法人未来研究所臥龍代表理事

※この記事は、2017年10月2日に「Web年金時代」に掲載されたものです。

みなさんこんにちは。今回は第8回の続きです。アゼルバイジャンのIT事情(中編)。例によって本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見です。念のため。

行政IT化が行政・政府への信頼を醸成

第8回の話を読んで、賢明な読者各位はお分かりのことと思いますが、この国であんなことができているのは、ハード面でのITインフラ基盤が構築されている、ということもさることながら、全ての国民にIDが付番され、様々な個人情報がその番号によって一元的に引き出せる(紐付けされている)システムが出来上がっているからです。

ITは、行政の効率化と透明化にも大きく寄与します。「電子政府 e-government」です。

「行政のIT化」は、特に発展途上国においては、事務の効率化や透明化だけでなく、行政に対する市民の意識変革、端的に言えば「行政・政府への信頼」の醸成にとても大きな役割を果たします。

その実例として、今回と次回、2回に分けて、ここアゼルバイジャンにおける「電子政府:e-government」の取り組みについて紹介したいと思います。

(今回は写真が多いので紙幅が多くなりますが我慢してお付き合い下さい。すみません。)

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