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オンライン資格確認・レセプト振替サービス「適切に対処する」(9月28日)

社会保険診療報酬支払基金の屋敷次郎理事長特任補佐は9月28日の会見で、10月20日に本格稼働するオンライン資格確認システムおよび10月5日から同システムを活用して運用開始するレセプト振替・分割サービスについて「オンライン資格確認は試行的実施が始まっており、一挙に大量の毎月の診療報酬支払のデータが来るわけではない。またレセプト振替・分割サービスは、すでにかなりの数のテストデータを流し、きちんと振替えるべきものは振替えて金額と点数が合っているのかを繰り返している。ただ、本番は何が起こるかわからないので適切に対処していきたい」と述べた。

会見では8月審査分の特別審査委員会の取扱い状況(38万点以上)を発表した。COVID―19(新型コロナ)は前年同月の40件から380件と340件増加した。理由としては、特定集中治療室管理料等特定入院料の臨時的取扱い(所定点数の2~3倍の点数を算定可能)などに伴う高点数レセプトの増加をあげている。380件のうち、50万点以上100万点未満は168件、100万点以上は37件にもおよんでいる。

一方、支払基金の会計区分における保健医療情報会計のなかに、新たに情報分析活用勘定を設けたことを発表。同勘定には、厚労省から受託した健康スコアリングレポート作成の予算2300万円が計上される。令和2年度実施分の健保組合と国家公務員共済組合、地方公務員共済組合のレポートを作成し、令和4年3月に提供する。    

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