オンライン診療解禁で中川会長「安全性と信頼性が必須条件に」(10月14日)
日本医師会の中川俊男会長は10月14日の会見で、8日に3大臣合意された初診を含むオンライン診療の原則解禁について見解を表明した。
3大臣合意では、「安全性と信頼性をベースに、初診を含めオンライン診療を原則解禁する」方針を打ち出した。
これに対し、中川会長は「安全性と信頼性をこれからのオンライン診療の必須条件として位置付けていかなければいけない」と述べた。
さらに、「有効性の担保も必要である。9月24日の会見で示したように、解決な困難な要因よって医療機関へのアクセスが制限されている場合、適切に対面診療を補完すべきだ。利便性のみを優先したオンライン診療は医療の質の低下につながりかねない」と改めて訴えた。
その上で、「安全性と信頼性は、かかりつけ医やかかりつけ医機能を基軸とすべきだと考えている。今後、厚労省の検討会等でオンライン診療の安全性と信頼性を確保するために何が必要かを議論していく。日医としては、かかりつけ医機能を基軸として地域医療を担う医師、患者、国民の双方が真に納得できる仕組みづくりをめざし、議論にのぞんでいく」と述べた。
安全性と信頼性を実現するための担保については、「対面診療と同等の安全性と信頼性を追求しなければならないと思っている。オンライン診療の欠点をカバーするぐらいの情報連携や信頼関係をつくることが大事なポイントだ」と述べた。