3兆円超の準備金と保険料率に意見 協会けんぽ運営委員会(7月27日)
全国健康保険協会の運営委員会は7月27日、令和元年度決算見込みと事業報告書を了承した。令和元年度決算の収支差は5399億円の黒字。準備金残高は3兆3920億円、法定準備金の4.3か月分となった。
事業者代表の委員からは
「保険料率決定を行う際に、毎年多くの支部から保険料率と準備金残高の関係について意見が出ている。協会として重要な施策を準備金で行うということを支部に説明することが必要だ」
「保険料率10%は厳しいという声がますます大きくなっている。コロナで受診控えが起きるなど、医療が変わりつつあるなかで、今までと同じ議論をしても意味がない」との意見があがった。
田中滋委員長は、「今後の保険料率の議論に反映していきたい」と応じた。
協会けんぽの今年4月の医療費の動向も報告された。4月の医療費総額は、新型コロナウイルスの影響で減少し、前年同月比で▲11.1%だった。