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謎の新興国アゼルバイジャンから|#16 【番外編】性暴力と性教育⑵「同意」することの意味

香取 照幸(かとり てるゆき)/アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使(原稿執筆当時)

※この記事は2017年12月7日に「Web年金時代」に掲載されました。

皆さんこんにちは。
本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

さて。今回は前回の続きです。

前回、性的行為において、本人(特に女性側)の自由意思や自己決定権が著しく軽視されていること、そのことが性暴力の背景にあることを私たちは真剣に受け止めなければならない、というお話をしました。

今回はこのことをもう少し突っ込んで考えてみたいと思います。

性的行為における「同意」あるいは「合意」の意味についてです。

性暴力と「同意」の意味

前回お話ししたBBCの寸劇を思い出してみて下さい。

「お酒飲んで、男性と二人になって、ホテルに付いていった。そこまで行ったら状況的に同意したも同じ。しかも明確に『いやだ』と言ってないのだから、暗黙の同意があったとみなされても仕方がない。付いていった方にも責任がある(だから犯罪は成立しない)。」

性暴力の話になると、そんな論調が結構あるように思えます。

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