【令和3年度改正に完全対応】『介護保険制度の解説』~介護保険制度を一から詳細に理解できる1冊~
社会保険研究所はこのたび書籍『介護保険制度の解説 令和3年度版』を発行しました。
介護保険は、市町村を運営主体(保険者)として、官民のさまざまな機関・組織が社会的連帯の考え方にもとづいて支え合う制度です。また、ケアマネジャー(介護支援専門員)を軸として、多くの医療・福祉の専門職が協働・連携していくなかで、「地域包括ケアシステム」の確立を目指していきます。さらには、令和2年の法改正により、「地域共生社会」の実現に向けて、障害福祉・子育て支援・生活困窮対策などとの連携も射程に入ってきました。
介護保険に関しては、厚生労働省のサイトや、WAM-NETの「介護保険最新情報」などの公式の情報をはじめ、各種団体からの情報、専門紙・誌上の情報、また個人のブログや動画などでの発信に至るまで、日々膨大な情報が生み出されています。これらの情報の洪水に溺れることなく、情報を正しく読み取り、的確に対応していくことが重要になってきます。そのためには、介護保険全体の見取り図を座右に置いて、いつでも参照・確認できるようにしておくと大変便利です。
本書『介護保険制度の解説』は、その見取り図として最適です。介護保険制度を一から詳細に理解できる「確かな解説書」として、サービス事業者、自治体、審査支払機関から関係企業まで、また、関係するさまざまな専門職および職能団体等、多くの皆さまにご愛顧いただいている定番書籍です。
旧版をお持ちの方も、新たに介護保険制度関連の仕事に就かれた方も、ぜひお手元に置き、業務にご活用ください。
以下、本書の特徴を改めて紹介させていただきます。
解説編と法令編でぬかりなく構成
本書は【解説編】と【法令編】から成ります。ふだん触れる制度のしくみと、それを裏付ける法令を同時に掲載した、活用しやすい一冊となっています。
ただし、【法令編】が付属していない「解説編のみ」版も発売しています。
それぞれのページ数と価格は次のとおりです。
■『介護保険制度の解説 令和3年度版』
解説編+法令編
1,296頁(前版比+16頁) 税込5,500円
解説編のみ
560頁 (前版比+16頁) 税込3,520円
(前版=平成30年8月版)
「詳しい法令までは必要ないよ」という方は、価格も手頃な「解説編のみ」版をお求めください。
介護保険のしくみやサービスを詳細に説明――解説編
本書の中心となる【解説編】では、介護保険関連法令や各種資料にもとづいて、介護保険制度のしくみを丁寧に解説しています。
内容が正確であることはもちろん、図表を豊富に掲載することにより、初任者でも理解しやすい構成になっています。
特徴その1 NEW! 「介護保険最新情報」からの情報を明記
前版(平成30年8月版)までは、本書の解説編の記述については、そのもとになる法令の条番や項番、あるいは通知の発出番号を併記していました。
今版(令和3年度版)では、これに加え、より実務に使いやすくという観点から、記事によっては「介護保険最新情報」の番号を併記しています。これにより、よりスムーズに元情報にアクセスすることができるほか、元情報が介護保険制度の体系の中でどのような位置を占めているかも確認することができます。
特徴その2 社会保険としての介護保険を懇切丁寧に解説
介護保険は社会保険の一種ですので、社会保険を構成する諸要素について、順序立てて解説しています。これにより制度の根幹・基軸を確認することができます。
保険者=保険を運営する主体→市町村(特別区を含む)・広域的取組みも行われる
被保険者=保険料を払い、一定の状態に至った場合※、保険給付をうけられる人
→第1号被保険者 65歳以上の住民
→第2号被保険者 40歳以上65歳未満の医療保険加入者
※介護保険では、「一定の状態に至った」ことを保険者が「認定」することが必要
→「要介護認定」「要支援認定」
保険給付=認定をうけた要介護者・要支援者に対して行われる。一部負担(利用料)の区分や低所得者のための負担軽減策あり
サービス事業者・施設=保険給付の実質的な担い手としてさまざまなサービスを提供する事業者・施設:サービス提供の基準(指定基準)に従ってサービスを提供し、その対価を介護報酬として請求・受領。
保険料=保険が成り立つための財政的裏づけ。保険料の支払いは保険給付をうける権利と表裏一体にある義務。第1号保険料(第1号被保険者が市町村に納付または年金から特別徴収)と第2号保険料(第2号被保険者が医療保険者を通して納付)
特徴その3 地域包括ケアシステムの関わりのなかでの介護保険を解説介護保険がもつもうひとつの顔は、「保険」の枠を超えた形で地域づくりの役割を担っているところにあります。具体的には、(認定という手続きを経ない)介護予防の取組みや認知症対策などにおけるさまざまな「事業」の存在があります。また、財源をみても、保険料以外に、公費もその大きな柱として制度が設計されています。このような面を介護保険の「横糸」ととらえ、前述の社会保険としての役割を「縦糸」として、両者が織りなすことによって介護保険は十全に機能する、と考えてもいいかもしれません。本書は、このような介護保険の幅広い役割を丁寧に解説しています。
介護保険制度は、被保険者である国民(地域住民)を中心に、市町村、都道府県や国などの公的機関、そして民間を主体としたサービス提供事業者・施設など、多くの人・組織がかかわって高齢者の尊厳ある生活を支える制度です。
どのような人が、どのような手続きを経て、どのようなサービスをうけられるのか、そしてその費用はどのようにまかなわれ、どのように制度が運営されるのか。本書は、この全体像を見通すことができる一冊となっています。
介護保険関係の法律・政令・省令・告示をわかりやすく掲載――法令編
本書の後半【法令編】は文字どおり、介護保険制度に関連する法令(法律・政令・省令等)をまとめています。
※「解説編のみ」版には【法令編】は掲載していません
法律の世界では、細かな規定を、政令や省令といった下位の法令に委ねることが多くあります(委任規定)。
介護保険法も同様にたくさんの委任規定があり、これらの規定を手がかりなしに探していくのは、法律書や「e-Gov」のようなWebサイトを使っても非常に困難です。
この点、『介護保険制度の解説』の【法令編】では、介護保険法を左欄に、関係する規定(施行令・施行規則等)を右欄に配置し、体系的に整理してまとめています。このため、通常では探すのも困難な委任規定がすぐわかり、使い勝手のいい総覧になっています。
介護保険制度の解説 令和3年度版 解説編+法令編
版:令和3年度版
規格:B5・1,296頁
発行:令和3年10月
ISBN:978-4-7894-2520-9 C2032 ¥5000E
商品№:70019
定価:5,500円(本体5,000円+税)
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介護保険制度の解説 令和3年度版
解説編のみ(法令編なし)
版:令和3年度版
規格:B5・560頁
発行:令和3年10月
ISBN:978-4-7894-2510-0 C2032 ¥3200E
商品№:700110
定価:3,520円(本体3,200円+税)
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