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新型コロナ経口薬ゾコーバを緊急承認 当面の間は都道府県の選定リストに基づき厚労省が配分(11月22日)

厚労省は11月22日、新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬「ゾコーバ錠125mg」(エンシトレルビルフマル酸)を緊急承認した。国内での使用が可能となったが、当面の間、厚生労働省が所有した上でゾコーバを配分する。

ゾコーバは、現状、安定的な供給が難しいことから、当面の間(承認から2週間程度)は厚生労働省が所有した上で、対象となる患者が発生または発生が見込まれる医療機関及び薬局からの依頼に基づき、無償で譲渡する。この間、配分の依頼が行える対象機関は、パキロビッド(ニルマトレルビル/リトナビル)の処方実績のある都道府県が選定した医療機関および薬局とする。

各都道府県が選定した対象機関リストは厚生労働省を通じて製造販売業者(塩野義製薬)が開設する「ゾコーバ登録センター」に医療機関・薬局ごとに登録される。

2週間程度経過後は都道府県の医療提供体制に応じて提供できるよう、各都道府県において、特段の要件を設けず医療機関の選定を可能とする(院内処方・院外処方ともに可能)。また、在庫配置ができる「ゾコーバ対応医療機関」および「ゾコーバ対応薬局」を指定し、在庫配分を受けられることとする。

本剤を入院において処方する場合には、感染症法に基づき公費負担となる。

また、自宅・宿泊療養中の患者に対して、外来において本剤を処方する場合、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金による新型コロナウイルス感染症対策事業の補助対象となる。

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