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リハ体制構築の指標案や報告書案などを議論(6月18日)

厚労省は18日、「要介護者等に対するリハビリテーションサービス提供体制に関する検討会」(田中滋座長)の第3回会合をオンラインで開催した。➀リハビリテーション指標案②介護保険事業(支援)計画における要介護者等に対するリハビリテーションサービス提供体制の構築に関する手引き案③報告書案─について示し意見を求めた。リハ指標案のストラクチャー指標案やプロセス指標案は概ね了承された。他方、手引き案や報告書案における生活期リハに関する記載の整理などを求める意見が出された。厚労省はこの日の意見を踏まえて修正し、あらためて第4回会合に示す予定だ。

ストラクチャー指標案に短期入所療養介護を追加

検討会は、各地域において要介護者等に必要なリハを切れ目なく提供できる体制の構築を目指し、その進捗管理や評価に活用する指標や、体制構築のための第8期介護保険事業(支援)計画の策定に関する手引きについて検討してきた。対象となるのは、訪問リハ・通所リハ・老健施設・介護医療院によるサービス給付だ。

今回の①リハ指標案では、ストラクチャー指標案とプロセス指標案が提示されるとともに、アウトカム指標は考え方と具体例が示された。前回までの意見を踏まえて見直されている。

ストラクチャー指標案には、短期入所療養介護(老健施設・介護医療院)が追加され、計4項目が示された。

またプロセス指標案には、▽通所リハビリテーションの定員あたり利用延べ人数▽通所リハの短時間(1時間以上2時間未満)の算定者数▽リハビリテーションマネジメント加算Ⅱ以上の算定者数─の3つが追加され、計9項目が示された。

さらに、これまでストラクチャー指標案やプロセス指標案として示されていたが、指標として採用されなかった項目は参考指標にすることが示された。たとえばストラクチャー指標の参考指標としては、認知症短期集中リハ実施加算の提供事業所数など5項目が挙げられた。またプロセス指標では生活行為向上リハ実施加算算定者数など5項目が挙げられた。

アウトカム指標の考え方としては、前回同様に「生活期リハビリテーションは活動・参加の拡大を目指すこと」「地域共生」などが示された。

指標の例としては、▽主観的幸福感、健康感▽社会参加への移行▽ADL(BI、FIM)の変化度▽IADL(FAI)▽障害高齢者の日常生活自立度─の5項目が挙げられた。

こうした指標案について、ストラクチャー指標案やプロセス指標案は強い異論もなく、概ね了承された。

他方、「要介護度を維持していることはアウトカム指標として使えるのではないか」「ロコモ度テストをアウトカム指標に加えられないか」などの意見が出された。こうした意見も踏まえ、アウトカム指標の設定は引続き、将来の検討課題となる。

生活期リハの記載の整理を求める

②手引き案は、第8期計画の策定で活用するもの。介護保険の「生活期リハビリテーション」に焦点を当て、地域が目指すべきリハ提供体制のあり方(ビジョン)や目標などを定めるとともに、地域のリハ体制の現状等を分析し、PDCAサイクルで体制整備を進め、ビジョンに近づけていくことが示されている。C(確認)では、国が示す指標を活用する。

③報告書案では、検討会を立ち上げた背景や検討経緯、用語の定義、指標の考え方や各指標の解説などを盛り込んだ。

手引きや報告書における、生活期リハの記載の整理や定義の明示を求める意見が出された。厚労省は記載について工夫する考えだ。

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