日本専門医機構が整備指針で地域医療への懸念に対応(5月12日)
日本専門医機構は5月12日の理事会で、来年4月開始を予定する新専門医制度の整備指針について見直すことを了承した。厚労省の検討会が地域医療への配慮などの明確化を求めたことへの対応。
具体的な文言は、6月中の次回理事会で決定する方針だ。厚労省の検討会は、◇すべての医師が専門医の資格を取得する必要はない◇年次を定めないカリキュラム制の研修を設ける◇研修の中心は大学病院のみでなく、症例の豊富な地域の中核病院を中心とする─について明確にすることを求めている。
また、総合診療専門医の研修内容を大筋でまとめた。3年間の研修のうち、内科1年、救急科3カ月、小児科3カ月、総合診療1年を必修化する。総合診療の半年はへき地での研修を義務付ける。残りの6カ月は選択になるが、外科を推奨している。