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#1|次期年金制度改正に向けた議論

高橋 俊之(たかはし としゆき)/日本総合研究所特任研究員、前厚生労働省年金局長

 2025年に予定される次の年金制度改正に向けて、厚生労働省の社会保障審議会年金部会の議論が始まっています。日本総合研究所特任研究員で前厚生労働省年金局長の高橋俊之さんが、より良い社会に向けた年金制度の課題について、わかりやすく説明し、皆さんと一緒に考えていきます。
 連載初回の今回は、2023年5月の第4回年金部会で示された「次期制度改正に向けた主な検討事項(案)」を見ながら、検討課題を概観します。


1.次期制度改正に向けた検討スケジュール

 公的年金制度の財政検証は、少なくとも5年ごとに行うことが、法律で定められており、前回が2019年夏でしたから、次回は2024年夏に行われます。財政検証を踏まえて、その翌年の2025年の通常国会に、次期年金制度改正の法案が提出されることが見込まれています。

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