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【新刊】『フッ化物局所応用実施マニュアル』を発行

日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編『う蝕予防の実際 フッ化物局所応用実施マニュアル』(社会保険研究所)を発行しました。

日本におけるフッ化物応用は、歯科医療機関におけるフッ化物歯面塗布や学校等における集団でのフッ化物洗口、家庭におけるフッ化物配合歯磨剤の使用を中心に広く実施されています。
国では、平成23年8月に公布・施行された「歯科口腔保健の推進に関する法律」に基づき、平成24年7月に国や地方公共団体の施策を総合的に推進するための方針、目標等を示した基本的事項を策定しました。その中で、生活習慣の改善や社会環境の整備によって我が国全体として実現されるべき最終的な目標として、「口腔の健康の保持・増進に関する健康格差の縮小」が掲げられており、その実現には、歯科疾患の予防等の目標・計画の達成が必要とされています。歯科疾患の予防における計画では、乳幼児期から高齢期に至るまでのすべてのライフステージにおいて、う蝕予防方法の普及として「フッ化物の応用」が示されています。
あわせて、「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21(第二次))」においても歯科保健の分野がとりあげられ、2022年までの目標値が掲げられています。これらの目標値達成のためには、EBM(Evidence Based Medicine)が確立しているフッ化物応用が不可欠といえます。
また、公的医療保険においては、重症化予防の観点から、フッ化物洗口の指導やエナメル質初期う蝕に対する再石灰化促進療法としてのフッ化物歯面塗布など、フッ化物応用が診療報酬で評価されています。
この「フッ化物局所応用実施マニュアル」は、う蝕予防方法の具体的指針として、地域保健や医療機関など様々な分野で、より理解しやすいようにまとめられたものです。 今後、地域や医療機関でフッ化物応用の普及に際し、このマニュアルが、大いに参考として活用されることを願うものです。

――――本書「刊行によせて」(厚生労働省医政局歯科保健課 田口 円裕)より

歯科口腔保健の推進に関する法律の成立にともない、歯科疾患の予防や口腔機能の獲得・保持等、歯科口腔保健に対する意識はかつてないほど高まっています。

本書は、歯科口腔保健の推進に不可欠となるフッ化物局所応用について、既刊の『フッ化物洗口実施マニュアル』(2003年)、『フッ化物配合歯磨剤応用マニュアル』(2006年)、『フッ化物歯面塗布実施マニュアル』(2007年)の内容をベースに統合・更新し、今後のう蝕予防方法の具体的な指針となるよう、編纂したマニュアルです。

また、公的医療保険(診療報酬)でのフッ化物局所応用の取扱いや、一部フッ化物配合洗口剤のスイッチOTC化、1,500ppm を上限とした高濃度フッ化物配合歯磨剤の認可等、近年の動向と最新の知見が盛り込まれており、プロフェッショナルケア・ホームケア・コミュニティケアのすべての側面から、フッ化物局所応用に携わるみなさまをサポートします。

本書構成

これからのう蝕予防の指針となる「フッ化物局所応用」
第1章 フッ化物応用の基礎知識
第2章 フッ化物歯面塗布
第3章 フッ化物洗口
第4章 フッ化物配合歯磨剤
第5章 歯科診療報酬におけるフッ化物応用の取扱い -フッ化物歯面塗布の実施とフッ化物洗口の指導-
第6章 ライフステージに応じたフッ化物応用
資料編 フッ化物局所応用実施資料集

▼ページ見本

販売情報

う蝕予防の実際 フッ化物局所応用実施マニュアル
規格:A4・176頁
発行:平成29年6月発刊
ISBN:ISBN978-4-7894-0640-6 C3047 \3000E
商品No.:16350
定価:本体3,000円+税
著者もしくは編者:一般社団法人 日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会 編
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