医学部入学定員の臨時増員が続く現状めぐり議論(6月4日)
厚労省の医師需給分科会は4日、医学部入学定員の臨時増員の延長が続いている現状をめぐり議論した。
全国知事会などから臨時増員の延長継続を主張する意見が出ている中で、委員からは、強力な医師偏在対策を前提に、現状の臨時増員は予定通り段階的に廃止すべきとの意見が相次いだ。
医師偏在・不足問題への対応で医学部入学定員の臨時増員が続いている。増員分は933人で、今後は地域枠への転換を伴いながら削減していく方針。だが、令和2~4年度までの延長が決まっている。令和5年度以降の取扱いが課題だが、医師偏在対策の実効性を再検討することが必要な状況となっている。
また、歯学部定員を医学部定員に振り分けることのできる制度については、廃止した上で、振替分の定員の取扱いを改めて整理する方向となっており、次回会合で厚労省が整理案を提示する。