医師会病院の5月総点数は入院▲14.7%、入院外▲21.0%(6月24日)
日本医師会は6月24日の会見で、「医師会病院における新型コロナウイルス感染症対応下での医業経営実態調査」の結果を発表した。松本吉郎常任理事は、「入院、入院外ともに総件数、総点数は3月、4月、5月と月を追って対前年度比のマイナス幅が拡大している」と述べた。回答数は52病院。
入院をみると、総件数は3月▲5.9%、4月▲15.9%、5月▲20.5%で、総点数は3月▲0.4%、4月▲8.9%、5月▲14.7%となった。入院外をみると、総件数は3月▲6.8%、4月▲19.1%、5月▲27.1%で、総点数は3月▲1.3%、4月▲16.7%、5月▲21.0%となった。
初診料算定回数は3月▲22.3%、4月▲38.2%、5月▲47.2%と月を追ってマイナス幅が拡大。再診料または外来診療料も月を追ってマイナス幅が拡大し、3月▲14.4%、4月▲26.2%、5月▲31.8%となった。
一方、医師会健診センターの医業経営実態調査も発表した。回答数は61施設。
3月にはすでに前年の実施件数に対して2割以上減少したのは、特定健診(▲36.3%)、75歳以上健診(▲29.8%)、ウイルス肝炎検診(▲27.3%)、肺がん検診(▲20.5%)だった。4月に最も減少したのは乳がん検診(▲84.6%)で、次いで特定健診(▲83.8%)。
5月にはすべての健診・検診が前年に対し、半減や8~9割減となった。75歳以上健診▲93.9%、乳がん検診▲90.1%、肺がん検診▲85.8%、特定健診▲85.7%などとなった。
松本常任理事は、「感染防止対策を強化して健診・検診の実施体制を整えつつある健診センターにとっては大変厳しい状況が続いている」と述べた。