
労働者協同組合という働き方|#12 労働者協同組合における労働契約について【最終回】
勝島 一(かつしま はじめ)/コア・コム研究所㈱主席フェロー
*この記事は2022年9月27日に「Web年金時代」に掲載されました。
労働者協同組合法がいよいよ来月(2022年10月)施行されます。本連載は昨年の10月から開始し、労働者協同組合法における基本原理の理解を中心に組合が発展していく上での課題などについて考察してきました。
最終回となる本稿では、これまでの内容を振り返りつつ、労働者協同組合における労働契約について取り上げたいと思います。
これまでの振り返り
本連載では各回のテーマについて課題を考察し解決するためのアイディア等を検討してきました。テーマとしては、労働者協同組合法に示されている基本原理の3つと法律には示されていないものの組合の組織運営上で必要となる仕組みに大別されます。以下の表はこれまでのテーマ、課題等の概要です。( )内の数字は連載の回数を示しています。

本連載でお示ししたアイディア等は、実際に適用するためには工夫が必要なものも少なくありませんでした。ただし労働者協同組合では課題に対して組合員自らが考え、意見を出し合うことが重要であり、その観点で本連載が少しでも役に立てば幸いと考えています。
なお、最終回の今回は労働契約を取り上げますが、労働者協同組合で組合員が安心して働くために必要な手続きであり、これまで取り上げてきた項目全てに関連する重要な要素と考えています。
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