謎の新興国アゼルバイジャンから|#52 夏休みロンドン滞在記
みなさんこんにちは。
7月、8月は夏休み。バクー外交団コミュニティのみなさんもそれぞれ夏季休暇を楽しんでおられます。先日、帰任されるUK大使のFarewell Receptionがありましたが、バクーに残っている大使は半分くらいでした。
かく言う私も7月に休暇をいただいて2週間ほどロンドンに行ってきました。
今回は「夏休み」ということで、仕事の話はありません(笑)。ロンドンで拾った面白い話題をいくつか紹介することにいたします。
ウインブルドンテニス観戦
今回の夏季休暇の最大の目的は、ウインブルドンテニスの観戦です!!
テニスファンの方ならみなさんご存知の通り、ロンドン郊外、WimbledonにあるAll England Lawn Tennis & Croquet Clubで行われる全英オープンテニス、今年で133回を迎えます。Wimbledonは文字通りテニスの聖地。4大大会の中で最も長い歴史と伝統を持つ大会です。
年に一度、この大会でしか使用しない美しい芝のコート、厳しいドレスコード(選手は全員白のウェアを着用、センターコートは観客席にもドレスコードがあります)など、いかにもイギリスを感じさせる大会です。
チケットを取るのもものすごく大変です。話せば長くなるのでやめますが、半年以上前に申し込んで席が確保できた(座席が確定しました、という連絡が来た)のが6月!!
ここバクーからは直行便で5時間。日本に帰ったらもう行くチャンスはないと思って、文字通り清水の舞台から飛び降りる気持ちで旅程を組みました。
手に入ったチケットは男子の準々決勝だったのですが、なんと試合はジョコビッチvsティエムと錦織vsフェデラー!! 最高の思い出になりました。
イーストエンド再開発
今回はロンドン在住の友人夫妻のアパートに居候させてもらったのですが、場所はShoreditchというEast Endにある地区でした。
East Endというのは下町、東京でいえば錦糸町か北千住って感じの場所で、かつては移民(古くはユグノー(フランスのカルヴァン派新教徒。迫害を逃れてイングランドに移り住んだ)、イタリア移民、ユダヤ移民、近時はバングラデッシュ移民)が多く住み、治安も悪かった地域だそうですが、ロンドンオリンピックを契機に大規模な再開発が行われ、今では高層ビルが立ち並び、テック企業が進出し、若者の集まるポップカルチャーの街(下北沢か吉祥寺ってとこでしょうか)に大変身しました。
日本人観光客が行くような観光地の多くはロンドンの西にあり、Eastにあるのはテムズ川岸にあるロンドン塔位ですから、街を歩いていてもほとんど日本人は見かけません。
他方、18世紀、19世紀の古い街並みが残り、歴史的建造物も多くあるので、街歩きツアーの人たち(主にヨーロッパ人)がたくさんやってきます。映画のロケもやっていました。古い街並みの向こうに高層ビルがあり、そこここの壁にはストリートアートがあって、というとても不思議な街です。
ビーガン―「健康志向」?
今回特に気がついたのが、食の嗜好です。イギリスといえばFish & Chips、Yorkshire pudding、Kidney pie、Roast beef、どれもお世辞にも健康的とはいえない食事をイメージしますが、最近はVegan Foods(完全菜食主義の食事)が大流行で、そこら中にVegan restaurant、Vegan caféがあります。
私の友人曰く、「意識の高い市民はみんなビーガン。朝はジョギング、夕方はヨガ、ランチはビーガンカフェ、飲むのは代用ミルク」だそうです。私の友人夫妻も(ビーガンではありませんでしたが)、毎日のジョギングと週末のジムは欠かしていませんでした(居候だったので私もお付き合いいたしました(笑))。
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