コロナ患者への治療薬を承認し医療機関に譲渡(7月20日)
厚労省は7月20日、「新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬『カシリビマブおよびイムデビマブ』の医療機関への配分について(依頼)」(令和5年2月28日最終改正)を事務連絡した。新型コロナに感染した患者への治療薬であるロナプリーブ点滴注セット(中外製薬)が、19日に特例承認されたことを受けたもの。日本への流通量が限られるため、厚労省が製造販売者から直接提供を受け、一般流通は行わず、医療機関の依頼に基づき、無償で譲渡することなどを示した。
ロナプリーブを希望する医療機関は、厚労省がロナプリーブの供給を委託した製造販売業者が開設する「ロナプリーブ登録センター」に登録し、同センターを通じて、配分依頼を行う。新型コロナに対する重症化リスクがあり、酸素投与を要しない患者が対象。症状が発現してから速やかに投与する。発症から8日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータはまだない。