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日医の釜萢常任理事「唾液によるPCR 検査に期待」(6月3日)

日本医師会の釜萢敏常任理事は6月3日の会見で、唾液によるPCR検査が保険適用となったことについて見解を示した。

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーでもある釜萢常任理事は、「唾液による検体の採取は鼻咽頭に比べると、感染の危険性が軽減される。より幅広い医療機関でPCR検査の実施が可能になるため、対策が前進するのではないかと期待している」と評価した。

PCR検査が広がらなかった理由として、感染防護具の不足や都道府県と医療機関の契約締結を課題にあげた。

感染防護具については、「以前に比べると供給が増えてきた」と言及。都道府県と医療機関の契約については、「医師会等が仲介し、集合契約のかたちで医療機関の負担を軽減することも可能になるため、実施数の増加につながることが期待できる」と述べた。

一方、東京都が2日に新型コロナウイルスの感染拡大の警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発動したことに触れ、「しばらくの間は、ある程度の感染者が出ることは覚悟しなければならない。その場合、なるべく感染のリスクの高い場面に近づかないことが非常に大事であり、日医としても情報を発信していきたい。経済活動を続けながら、感染リスクを減らし、感染を拡大させないことが今後は必要になる」と述べた。

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