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年金・税金 わたしの相談事例 公開します|#10 ボーナスにまつわるあれこれ

◆特殊な取扱いの賞与計算

7月の声を聞くと、世間では夏のボーナス(賞与)を手にした方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。我が家は長年自営業世帯でボーナスとは無縁のため、若い頃はこの時期の「夏のボーナスセール開催中!」のような大々的な広告にいちいちイラッとしたものです(笑)。

さて、この賞与支給時の税金や社会保険料について、給与計算や社会保険の手続き業務を行っている方にとっては当たり前のことでも、一般の方はほとんどご存じない大事なルールがあります。賞与の手取り額や将来の年金額にも影響しますので、今回はこの賞与計算の取扱いについて2つの実務経験を絡めて解説したいと思います。

◆賞与にかかる所得税額の計算

20年近く前、私がまだ給与計算の初心者マーク付きの頃のことですが、冬の賞与支給時に、顧問先のM社の奥様(会社の事務全般を担当)からのこんな電話にドキッ!としました。
「従業員のKさんが、“ボーナスから引かれている税金が絶対に多すぎる!”と言っているのですが…」

大慌てで確認すると、夏と冬の賞与の支給額はまったく同じなのに、確かに所得税が倍になっていました。でも、これはまったく間違いではありません。理由は、賞与から天引きする所得税額の計算には、前月の給与の額が大きく影響するからです。
計算例を挙げて説明しますので、<図表1>とともにご確認ください。

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