HIV感染者の早期診断や梅毒の発生動向に対応(4月26日)
厚生科学審議会・感染症部会は4月26日、後天性免疫不全症候群及び梅毒に係る届出基準等の改正案を了承した。HIV感染者の早期診断や梅毒の発生動向に対応する。
HIV感染症の早期診断の推進度合いの把握に向け、発生届の届出事項に「診断時のCD4陽性Tリンパ球数(CD4値)」を追加する。CD4値はHIV陽性者の免疫力を反映する重要な指標で、HIV感染症の進行とともに減少することから、早期診断の代替指標になる。
一方、梅毒の発生動向の把握に向けて発生届の届出事項に、①性風俗産業の従事歴・利用歴の有無②口腔咽頭病変③妊娠の有無④過去の感染歴⑤HIV感染症の合併の有無―の5項目を追加することを了承した。