横倉会長が全世代社会保障検討会議の中間報告を評価(12月19日)
日本医師会の横倉義武会長は12月19日の会見で、全世代型社会保障検討会議の中間報告について見解を表明した。
総論では「日医の政府与党への国民医療を守る観点からの提言により、国民皆保険の理念が守られた内容となった」と評価した。
後期高齢者の窓口負担では、一定所得以上の人は2割とし、それ以外の人は1割とした記載に対し、「自民と公明の提言には2割負担の記載はないので、少し踏み込んだ表現ではないか」と述べた。
一方、低所得者への配慮などを求めた日医の趣旨を踏まえてもらったと評価した上で、「今後、社会保障審議会などで負担能力に応じた負担とする方向性でしっかりと議論されると思う」と述べ、審議会に参画している日医役員を通じて意見を主張していく考えを示した。
紹介状なしの受診時に定額負担を求める選定療養の対象病院を200床以上の一般病院に拡大する提案に対しては「拙速に拡大するのではなく、検証を重ねた上で、厚労省でしっかりと議論していくべき」と慎重な対応を求めた。 大病院の選定療養の患者負担分を増額して医療保険財政の負担軽減に充てる考えについては「医療保険財政全般を考えた場合、一部を充てることはあり得ることだろう」と述べた。