緩和ケア病棟の疼痛評価の要件化などを議論(11月19日)
中医協総会は11月19日、令和4年度診療報酬改定に向け、緩和ケア病棟や障害者病棟の課題を議論した。
緩和ケア病棟については、がん患者の疼痛の強さやパターンを数値で評価することが論点となった。「新版がん緩和ケアガイドブック」によると、疼痛の強さは1~10点、パターンは持続する痛みや突出する痛みにより評価を実施することを推奨している。
現状では、緩和ケア病棟入院料1の1割程度、入院料2の2割程度の施設で実施されていなかった。委員からは、疼痛評価の入院料への要件化を求める意見と、職員の負担増に配慮した慎重意見があった。
障害者病棟については、栄養サポートチームの介入後、BMIや血清アルブミン値が、一般病棟よりも改善した割合が高いとのデータが示された。栄養サポートチーム加算は現状で、障害者施設等入院基本料では算定できないため、診療側から対象に加えるべきとの意見が出た。