かかりつけ歯科医機能強化型診療所の評価で賛否 中医協総会(5月31日)
中医協は5月31日の総会で、次期診療報酬改定に向けて歯科医療を議論した。
厚労省は「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応」を課題として提示。70歳以上の高齢者の口腔機能について、約4割が何らかの問題を感じているとのデータを示した上で、かかりつけ歯科医機能やチーム医療の推進の観点から議論を促した。
平成28年度に新設した「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」については、在宅医療・介護を担う施設と連携を行っている歯科診療所が多いことが示された。
支払側委員からは、「一般の患者にとって、かかりつけ歯科医機能強化型診療所のメリットがよくわからない」「28年度改定できちんと議論されないまま新設された。意義をもう一度再考すべき」など、「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」の普及の必要性を疑問視する意見が出た。