精神障害のピアサポートについて議論(10月26日)
厚労省の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」(神庭重信座長)は10月26日、精神障害当事者や家族の関わりなどについて構成員からの発表を受け、意見交換を行った。
(株)MARS櫻田なつみ氏が就労支援などの多機能型事業所におけるピアサポーターとしての活動を紹介。日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構の小阪和誠氏はピアサポート専門員の養成の取り組みを報告した。また全国精神保健福祉会連合会の小幡恭弘氏が、精神障害者の家族による学習会事業などのピアサポートを説明した。
検討会では、日本相談支援専門員協会の岡部正文氏は、ピアサポーターとともに相談支援に取り組んでいるメリットを紹介。「『やすやすと諦め切れない』と支援者の覚悟を決めることに有効だ。一緒に働かないとお互いが分かり合えない。当事者と一緒に働くことは支援の向上につながると考えている」と述べ、「委託の相談支援事業に(ピアサポーターを)配置することを必須とする」ことを提案した。
同様にピアサポーターを制度的に位置付けることを支持する意見が相次いだ。