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#9 「性教育」のお話

香取 照幸(かとり てるゆき)/上智大学総合人間科学部教授、一般社団法人未来研究所臥龍代表理事

※この記事は、2017年9月11日に「Web年金時代」に掲載されたものです。

みなさんこんにちは。今回は、第4回で書いた「こども保険構想」と関係するテーマを書きたいと思います。子育てシリーズ第二弾。例によって本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見です。念のため。

私ごとですが初孫が産まれました

今回のテーマは「性教育」(!)です。

私ごとで恐縮ですが、6月に長女に女の子が産まれました。初孫です。

長女はフルタイムで働いているので、この間の彼女の経験は私の現役時代の仕事の通信簿みたいなものでした。御多分に洩れず彼女も妊娠期間中から保活で走り回り、引越しもしました。出産後も乳飲み子を抱えて保育ルーム見学回り、育休明けの職場復帰の調整を今から会社とやっています。

利用者家族の目線で率直な感想をいえば、この国の母子保健サービスはとてもしっかりしていましたし産科医療の水準も十分ですが、保育・子育て支援・両立支援系の施策はまだまだ、という感じです。

私がいうのも何ですが、後輩諸兄の一層の奮励努力を期待するばかりです。

1998年(平成10年)、厚生省は「少子社会を考える-子どもを産み育てることに「夢」を持てる社会を-」と題する白書を刊行しました。この白書で、厚生省は初めて「少子社会」という言葉を使って様々な問題を提起し、子ども子育て支援政策—少子化対策の重要性を強く訴えました。

それから10年後の2007年(平成19年)、日本の総人口が初めて減少に転じ、人口減少が現実のものとなったことで、ようやく、「少子化対策」について世の中でも普通に議論がなされるようになりました。

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