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新しい年金時代

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2022年10月の記事一覧

#12 障害年金と加給年金

 障害年金には加給年金というものがあります。これは老齢年金にもある制度で、要件に該当する配偶者や子が受給者にいた場合、本来の年金額に加えて支給されるものです。いわゆる扶養手当のようなものですが、一般的な扶養とは概念が異なりますのでご注意ください。  加給年金を受給する場合は、要件に該当する配偶者や子がいることを証明する必要があります。しかし、障害年金に加算される加給年金は、老齢年金に加算される加給年金とは仕組みが少々異なり複雑であることから、適切な証明を取得することが難儀な場

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遺族年金のしくみと手続~詳細版|#16社長死亡後の妻の減収を、社長死亡時点で予見できたか?

今回は、社長が死亡し、妻が遺族厚生年金を請求した事例です。妻は会社役員を務めており、前年の収入は1,000万円近くありました。しかし、社長の死亡を契機に会社は解散し、妻は役員報酬を得られなくなりました。 この妻は、近い将来(社長死亡時点から概ね5年以内)に収入が年額850万円未満に減収することが推測されます。ただし、遺族年金を受給するには、妻の減収が社長死亡時点で予見できたかどうかが問題となります。実際の妻の申立書等からどのような判断が下されたのか、ご紹介します。  社長の

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