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新しい年金時代

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2021年7月の記事一覧

三宅社労士の年金実務セミナー|#1 繰下げ制度の改正と未解決点について

 令和3年4月から高年齢者雇用安定法により、70歳までの雇用措置が企業の努力義務となりました。また、令和4年4月からは年金法の改正により、年金は75歳まで繰下げて受給ができるようになります。  これらのことから、今後は年金の繰下げ受給をする方が増えてくるものと思われます。今一度、繰下げ受給のしくみと注意点、改正による変更点をまとめてみました。また、改正後も繰下げ制度の恩恵を受けられない例が散見されますので、この制度改正の未解決点についても考えてみました。 (1)繰上げ受給と

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遺族年金のしくみと手続~詳細版|#1 高収入でも遺族年金が受給可能な場合

 遺族年金を受給するための生計維持要件には、「生計同一要件」と「収入要件」があります。収入要件は“年収850万円未満”とされますが、収入がこの金額を超えていても要件を満たす場合があります。今回は、事例に沿って収入要件を詳しく見ていきます。 在職中で遺族年金も老齢年金も未請求 現在、厚生年金保険の被保険者であるAさんは、「来年、65歳で定年退職となるので、65歳から受給できる老齢基礎・老齢厚生年金額を知りたい」と言って、5月20日に年金事務所に来所されました。  Aさんは、6

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