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柔整・あはきのオン資確認、2024年秋以降義務化 運用開始は同年4月(2023年9月22日)

厚労省の社会保障審議会医療保険部会の専門委は22日、柔整・あはき施術所におけるオンライン資格確認について議論し、令和6年秋以降のオンライン資格確認導入義務化について了承した。

医療DXの推進に関する工程表

令和5年6月2日にとりまとめられた「医療DXの推進に関する工程表」(上図)においては、「柔道整復師・あん摩マッサージ師・はり師・きゅう師の施術所等でのオンライン資格確認の構築等の取組を進め、2024年秋の健康保険証の廃止を目指す」と明記されていた。また、本工程表においては、令和6年4月の運用開始を予定している。

9月22日に開かれた社会保障審議会医療保険部会の「柔道整復療養費検討専門委員会」および「あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会」では、資格確認限定型の簡易な資格確認の概要やスケジュールが示された。
また、保険局長通知を改正して、令和6年4月以降、資格確認の方法に「オンライン資格確認」を位置付けるとともに、令和6年秋以降、導入を義務化することが提案された。両専門委はこれを了承し、局長通知の具体的な改正項目については、療担規則の対応を参考として今後議論する予定としている。 

資格確認端末に「マイナ資格確認アプリ」をインストール

資格確認限定型のオンライン資格確認においては、まず、端末(PC・モバイル)の認証・登録を行うとともに、資格確認を行う端末に「マイナ資格確認アプリ」をインストールする。

資格確認時においては、職員はPC端末に接続した汎用カードリーダー(モバイル端末の場合はモバイル端末または接続した汎用カードリーダー)を用いて、マイナンバーカードを読み取る。このとき、職員による目視確認または患者による4桁の暗証番号の入力のいずれかを選択して本人確認を行うことで、端末上に資格情報が表示される仕組みが示されている。

オンライン資格確認(資格確認限定型)におけるPC・モバイル端末の画面操作イメージ
※各画面イメージは、現時点のイメージであり、今後変更される可能性がある

また、療養費の支給申請書の作成等において、資格情報を転記できる機能を実装するが、連携機能の実装については令和6年10月を予定している。 

導入費用は4.1万円を上限に実費補助

資格確認限定型のオンライン資格確認に必要な機器の導入支援として、基準とする事業額4.1万円を上限に実費が補助される予定。補助を受けるにはポータルサイトへのアカウント登録や申請が必要となる。資格確認限定型のオンライン資格確認に必要な機器とは、PC等に接続する汎用カードリーダーやタブレット・スマホ等のモバイル端末とされている。

関連書籍

「医療DX工程表」については『医療DXの今後に向けて 電子処方箋・オンライン資格確認Q&A 令和5年4月版』の33~35頁に掲載しています。


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