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2023年度第3四半期の期間収益率は2.62%のプラスに――GPIF運用状況

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2月2日、2023年度第3四半期(10月~12月)運用状況の速報値を公表した。2023年度第3四半期は、物価上昇率の落ち着きや景気減速への懸念を背景に、米国連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)等が利上げを停止し、要人発言等から市場は将来の利下げを織り込み始めたことから、主要国の長期金利が低下(債券価格は上昇)。こうした長期金利の低下により、国内外の主要な株価指数は上昇する結果となった。また、欧米の長期金利の低下幅に対する日本の長期金利の低下幅は限定的で、国内外の長期金利差が縮小したため、為替は特に米ドルに対して円高となった。こうした背景から、期間収益率は2.62%、期間収益額は5兆7,287億円のプラスとなり、このうち国内債券が0.95%・5,307億円、外国債券が2.55%・1兆3,632億円、国内株式が2.05%・1兆1,126億円、外国株式が4.91%・2兆7,222億円のプラスを確保した。
市場運用を開始した2001年度以降の収益率(年率)は3.99%、累積収益額は132兆4,113億円のプラスとなり、資産運用額は224兆7,025億円となった。


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