医師の時間外労働時間の上限で議論(1月21日)
厚労省の医師の働き方改革に関する検討会は1月21日、医師に適用する時間外労働の特例水準などをめぐり、議論を行った。
前回、厚労省は救急医療など地域医療を守る観点で、年間1900~2000時間の特例水準を設けることを提案。現在1割程度の医師が1920時間以上の時間外労働を行っていることを踏まえたものだが、労働の実態を精査することで、それよりも低い時間外労働の特例水準を設定できる可能性が出てきた。
現行の水準では連合など労働組合代表の委員が反対し、上限時間の議論は平行線をたどっている。同日の議論では「上限時間だけが一人歩きしている」との指摘もあり、健康確保措置が義務化されることを強調すべきとの意見で一致した。