認知症に関する世論調査が公表される(1月31日)
内閣府は1月31日、認知症に関する世論調査を公表した。4年前に実施された同様の調査の結果と比べて、認知症になった場合に、家族以外の周りの人に迷惑をかけることへの懸念が強くなってきたことがうかがえた。
全国の18歳以上3千人を対象に令和元年12月に実施し、有効回答数は1632人(54.4%)。同様の調査を平成27年9月にも行った。
認知症の人に接した経験については「ある」が61.6%と、前回よりも5.2ポイント上昇した。認知症に対するイメージでは、「認知症になると、身の回りのことができなくなり、介護施設に入ってサポートを利用することが必要になる」が40.0%と最も多く、前回よりも4.1ポイント上昇した。
認知症になった場合の暮らしについては、「医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していきたい」が最も多く、28.9%となったが、前回より1.4ポイント低下した。
認知症に対する不安(本人自身)では、「家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか」が前回よりも5.4ポイント上昇し61.9%になった。また家族が認知症になった場合でも「家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか」が6.9ポイント上昇し58.3%になった。