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厚科審で「アストラゼネカのワクチンの対象年齢が課題」(5月14日)

厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会は5月14日、承認審査中のモデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンの海外での使用状況を確認した。副反応として血小板減少を伴う血栓症がまれに起きるアストラゼネカ社のワクチンについて「対象年齢が課題」との指摘が出た。

新型コロナワクチンについて、アストラゼネカ社は2月5日に薬事承認申請を行い、モデルナ社は3月5日に承認申請を行っている。現在、承認審査が進められており、近く承認が判断される見通し。

2社のワクチンはすでに世界各国で使用されており、対象年齢は18歳以上。ただし、アストラゼネカ社のワクチンは、接種後にまれに血小板減少を伴う血栓症が生じるとの報告がある。報告された症例の多くは60歳未満の女性であり、各国は接種を推奨する年齢層を限定している。

日本医師会の釜萢敏委員は「アストラゼネカ社のワクチンの対象年齢を日本でどう設定するかが、非常に難しい」と指摘した。

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