
がんの苦痛に速やかに対応は83.7%(12月26日)
国立がん研究センターのがん対策情報センターは12月26日、がん患者の人生最終段階における苦痛や療養状況に関する初の全国的な実態調査の結果を発表した。
厚労省の委託事業で、がん・心疾患・脳血管疾患・肺炎・腎不全患者の遺族4800人を対象に実施して47.7%の2295人から回答を得て、71.0%の1630人はがん患者の遺族だった。
死亡した場所で受けた医療の質について、「医療者は患者の苦痛症状に速やかに対応していた」との割合は、がん83.7%、心疾患72.5%、脳血管疾患72.0%、肺炎79.3%、腎不全80.3%だった。
死亡する前の1カ月間の患者の療養生活の質では、「痛みが少なく過ごせた」は、がん51.8%、心疾患49.8%、脳血管疾患47.1%、肺炎50.0%、腎不全52.3%。「身体の苦痛が少なく過ごせた」は、がん48.1%、心疾患48.1%、脳血管疾患46.5%、肺炎46.5%、腎不全50.6%。