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充実した急性期医療を担う病院の評価めぐり議論(12月1日)

中医協総会は12月1日、令和4年度診療報酬改定に向け、急性期入院医療のなかで、集中治療室など治療室を備え、手術の実績が多いなど充実した急性期医療を担っている病院の評価を議論した。

診療側は、充実した急性期医療を担っている病院を現状よりも高く評価すべきであり、そうでない病院の評価を引き下げることには反対した。また、「充実した急性期医療」を治療室の有無で判断するべきではなく、それぞれの機能に応じて評価すべきとした。

支払側は、「充実した急性期入院医療」の評価をその他の急性期入院医療と分ける視点に賛意を示すとともに、急性期入院医療1はメリハリをつけて評価することを求めた。治療室の有無だけではなく、手術などの実績とあわせて評価すべきと主張した。

さらに支払側は、同日の中医協に、急性期入院医療1の評価にメリハリをつける上でも、急性期病棟に入院する患者の該当性を判断する「重症度、医療・看護必要度」の見直しに関する論点が提示されなかったことに不満を表明。次回以降に議論のための資料を提出することを厚労省に要請した。


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