日本老年薬学会が高齢者施設の服薬簡素化で提言(2024年5月17日)
日本老年薬学会は5月17日、日本老年医学会と全国老人保健施設協会の協力で作成した高齢者施設の服薬簡素化提言を発表した。
高齢者施設に入所する要介護高齢者などの服薬を1日昼1回にまとめることを目指し、服薬簡素化フローチャートを示した。
提言1では、服薬回数を減らすことの大きなメリットを指摘。「誤薬リスクの低下と医療安全の向上に加えて、入所者等にとっては服薬負担の軽減と服薬アドヒアランスの向上、施設職員にとっては与薬負担の軽減と勤務の平準化が期待できる」とした。
提言2では、施設職員の多い昼の時間帯に服薬を集約することによるさらなるメリットに期待した。ただし、昼服用に適さない薬剤もあることに注意を促した。